DX事業革命その① 戦略編

DX=Digital transformation
「企業がITテクノロジーを徹底的に利用、事業の業績や対象範囲を根底から変える」
1.デジタルトランスフォーメーションにより、情報技術と現実が徐々に融合して結びついていく変化が起こる。
2.デジタルオブジェクトが物理的現実の基本的な素材になる。例えば、オブジェクトが人間に自分の環境や行動の変化についてネットワークを介して知らせる能力を持つ。
3.企業の情報システム担当者が、より本質的な情報技術研究のためのアプローチ、方法、技術を開発・活用する必要がある。
4.第3のプラットフォームの主流は、クラウド・ビッグデータ/アナリティクス・ソーシャル技術・モビリティーとなる。
5.デジタルテクノロジーの進展で劇的に変化する産業構造と新しい競争原理を予測する。
6.自社の強みを活用して他社より早く到達可能なポジションと戦略を策定する。
7.戦略実現のための新しい価値とサービスの創造、事業と組織の変革、意識と制度の改革、を経営視点で遂行する。
2020年のコロナ禍
2019年末からの世界中に蔓延した、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による災難と、経済の危機的状況が起きた。
防疫体制が及ばず、人々は接触と対面の抑制活動を余儀なくされ、あらゆる社会構造の転換が求められる。
2025年の崖
今のビジネスシステムのままでは「IT人材の不足」と「古い基幹システム」の2つが障害となり、日本では2025年から2030年までの間に、年間で最大12兆円の経済損失が生じる可能性がある。
レガシーシステムの限界(保守、運用が属人的で継承が困難)が訪れる。コンピュータの分野で、新しいIT技術に対応するために、古くなったコンピュータのシステムを作り変える必要がある。
ビジネスシステムの課題
1.テレワーク:仕事での「三密」回避のため、情報通信技術(ICT)を活用して、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を選択できる。
2.シェアリング:インターネットを介して、個人同士でモノや場所、スキルなどを取引するサービス
3.クラウドから孤立解消:旧型OS・デバイス刷新はセキュリティ・システムトラブル・経年劣化によりリスク=「デジタル負債」が多すぎ、業務そのものの維持が困難となるため、クラウドサービスを前提とする。
4.システムのブラックBOX化対策:システムの維持管理費が高額化することで技術的負債を抱え、業務基盤そのものの維持・継承が困難になる対策をする。
5.エンジニアの不足対策:保守運用の担い手が不足し、サイバーセキュリティや事故・災害によるシステムトラフルやデータ滅失などのリスクが高まるので、IT人材育成を重視する。
6.開発手法の旧式化対策:ビジネス開発の思考方法が古く、市場の変化に合わせて柔軟かつ迅速にビジネスモデルを変更できず、デジタル競争の敗者にらないための対策。