DX分析 ヒアリングアンケート

デプス・インタビューの手法を使い、ユーザーや担当者さえも気付いていない無意識を引き出す必要がある。
※以下対象者を、社外であればユーザー・社内であれば担当者と置き換える。
ヒアリング・アンケートの準備
1.対象者の選定方法
・利用している対象者から優先度の高い対象者を選ぶ
・仮説条件に合う身近な対象者を選ぶ
2.対象者の人数
・10名程度が理想です。
・時間や予算などの制約条件が厳しい場合は、5名程度。
3.質問者と対象者の構成
・質問者は、理想的にはマンツーマン
・リサーチチームの場合は、2~3名(質問者・観察者、記録者)
・対象者側は、1名~複数名(個人・夫婦・家族など)
4.内容の記録方法
・「音声」「映像」「現場での書取り」で記録。
・ボイスレコーダー、ビデオカメラ、ノート、ペンなどの準備
5.ヒアリングの実施場所
・聞き出したいテーマが行われる現場 = フィールドで実施。
6.ヒアリングの時間
・一般的には90~120分くらい。
7.質問の項目内容
・仮説をもとに必ず聞くべきこと、確かめるべきこと。
・テーマに関連した直接的な考え、感情、行動。
・質問を起点とした対話の流れに応じて臨機応変に、質問の変更や追加を行う。
ヒアリング・アンケートの実施
1.質問の仕方
・何のための調査なのか、「知る目的」を明確にする。
・対象者との信頼関係と雰囲気を大切にする。
・対象者に共感と理解の気持ちを持つ。
・「過去~現在~未来」を聞く
・対象者を誘導しない
・最低限聞きたい質問を尋ね、「なぜ?」を繰り返しさらにそれを掘り下げ拡張し質問を投げかける。
・その理由やきっかけ。
・それによって何を期待するか。
・繰返し出るキーワードや気になる事を、適宜質問の中心に持ってきて、掘り下げと拡張を繰り返す。
・「ある考え」を聞いたら、それをどう「行動」しているのか。
・「ある行動」が気になったら、その行動をしているときに「何を考え」ているのか、どんな「気持ち」なのか。
ヒアリング・アンケート結果の活用
1.回答内容の分析と活用
・インタビュー内容を文字で書き起こす。
・特徴的な発言や行動、しぐさを短いセンテンス単位でクラスタ化してリスト化する。
・具体的な発言や行動を、「心の声」に置き換えする。
・「心の声」を「価値」に置き換え、解釈・推察され「期待価値」と「未充足価値」として抽出する。
・「抽出価値」を1つ1つのカードにして、近いものや相関性をもつもの同士グルーピングする。
・個々の「価値」をいくつかのカタマリにして、それぞれの価値のカタマリをさらに相関性をもったグループに分けて「◯◯な価値」などとラベルを付ける。