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IP個人心理学② 目標編

IP個人心理学② 目標編

2024-11-30

あらゆるものはまず頭の中で一度創造され、その後、具体的な形として私たちの前に姿を現す。

すべてのものは、二度つくられる

「すべてのものは二度つくられる」という言葉は、アドラー心理学が重視する目標と密接に関連する。
万物にはまず知的な第一の創造があり、それから物的な第二の創造がある。

家を建てるなら、どんな家に住みたいかをイメージし設計図を作る。
次にこの設計図をもとにして実際の家を建てることになる。

このようにあらゆるものはまず頭の中で一度創造され、
その後、具体的な形として私たちの前に姿を現す。
これが「すべてのものは二度つくられる」という所以である。

前者の創造を「知的創造」、後者を「物的創造」と表現される。
そして「知的創造」の核になるのが「目標」にほかならない。

生きていくために必要な私たち自身の「目標」の重要性

まず「目標」を抱き、「知的創造」があって、そのあとに「物的創造」が続く。
こののことは私たちの人生にもいえる。
どのような人間を目指し、どのような人生を送るのか、人生の設計図が「目標」として必要になる。

その設計=「知的創造」に支障があれば建つ家に問題が起こるように、
私たちの「目標」に問題があれば、社会との適切な関係が結べないことになる。
アドラーはこうした人生の「目標」に関する「知的創造」が、幼少時の早い段階で、知らずうちになされると考えた。

この「目標」には、見落としがちな特徴や、知っておくべき重要な点がある。
このことをを事前に理解しておくと、不適切な目標を立てる可能性を大幅に減らすことがでる。
また自分のもつ目標が不適切だとしたら、適切な目標に置き換えなければならない。

最初の主体的な「目的」設定は「あなたはあなたの創造主である」証であり、人生とはその「目的」を具体的に「創造」する習慣である。

人の行動すべてに、その「目的」「目標」が存在する。

自分の行動の「目的」を自身で決めて、そのイメージを自分で「想像」していれば、いつかその人生は具体的に「創造」され、目的が達成できる。
しかし最初「目的」設定を他者に委ねてしまったら、自分の人生は他者によってつくられることになる

人類のみが「認知能力」=「自覚・想像・良心」という能力を働かせ、最初の「目的」設定を自分で行い、自分の人生の脚本を自分で書くことができる。
言い換えれば、最初の主体的な「目的」設定は「あなたはあなたの創造主である」証であり、人生とはその「目的」を具体的に「創造」する習慣なのだ。

「想像力」を働かせると、まだ眠っている自分の潜在能力を頭の中で開花させられる。
良心を働かせれば、普遍の法則や原則を理解し、それらを身につけ実践するための自分自身のガイドラインを引ける。

「自覚」という土台に想像と良心を乗せれば、自分自身の人生を書く力が得られる。
自覚を育てていくと、多くの人は自分が「目的」にしている人生の欠点に気づく。
まったく無意味な習慣、人生における真の価値とは相容れない習慣が深く、根づいていたことを思い知らされる。

私たち人類は「創造」を自分で行う責任があるのであり、行動と態度の源となるパラダイムが自分のもっとも深い「価値観」=「目標」と一致し、正しい原則し調和するように自分で人生を書き直すことである。
また、その「価値観」=「目標」をしっかりと頭に置いて、一日を始めることでもある。
そうすればどんな試練にぶつかっても、どんな問題が起きても私はその「価値観」=「目標」に従って行動することができる。

Posted by TOSHI