2-3 ライバルは自分

2021年3月25日

まず重視すべきは、「自分都合の目標」のクリア

ライバルは自分自身だと考える、他人との比較で劣等感を覚えることの無駄

他人は自分のコントロールできない領域にいる存在だ。
しかし、人は自分と他人とを勝手に比較して、嫉妬を覚えたり、イライラしたり、不安になったりする。
コントロールできない領域について思い悩むことは、まったく無駄な行為に他ならない。
他人と自分を比較して苦悩する思考は、きっぱりと止めるべきだ。

他人との比較で劣等感を覚え、その差や違いを克服したいと思ったら、
自分をライバルにして、昨日よりも今日の自分、今日よりも明日の自分の成長を「目標」にすることが重要だ。
その際に、現状の差や違いよりも、さらに高い「目標」を掲げてチャレンジすることが欠かせない。

自分都合の目標にある「快適ゾーン」と「研鑽ゾーン」

「目標」は「自分都合の目標」と「他人都合の目標」に分かれるが、
さらに「自分都合の目標」は「快適ゾーン」と「研鑽ゾーン」の二つからなる。

「快適ゾーン」は、自分の成長をそれほど求めず、現状で満足する領域。
「研鑽ゾーン」は、自分の成長を求め、より高い目標を掲げてチャレンジする領域。

自分自身をがライバルだと定義し、自分自身の日々の成長に着目し、「目標」を「研鑽ゾーン」に置くべき。
「研鑽ゾーン」に目標を置き、一つひとつクリアしていくとほんの少しずつかもしれませんが、人の能力は確実に向上する。
これは自分都合の目標=コントロールできる領域が拡大することを意味する。
人は「研鑽ゾーン」に日々の目標を置くことで、昨日よりも今日の自分、今日よりも明日の自分の成長を実感しながら目指すことが可能になる。

まず重視すべきは、「自分都合の目標」のクリア

競技や入試など、人がもつ目標は、自分ではコントロールできない領域に属する「他人都合の目標」である場合が多いものだ。
しかし、そのような目標であっても、自分でコントロールできる領域も残っている。

「他人都合の目標」を掲げたら、その実現に向けた「自分都合の目標」をもつべき。
それは、毎朝ランニングすることかもしれないし、毎日一定時間勉強することかもしれない。

こうして「自分都合の目標」をすべてクリアしたとしても、「他人都合の目標」が達成できないこともある。
辛いことだが、これが現実であり、当然に落胆する。
だからといって自分の無力さを嘆いたり、自暴自棄になる必要はない。

「他人都合の目標」に至らずとも、「自分都合の目標」をすべてクリアしたのなら、自分自身を誉めなさい。
その後も「他人都合の目標」は、自分を奮い立たせるモチベーションになる。

大切なのは、「自分都合の目標」を「快適ゾーン」におき、クリアしたかどうかという点にある。
また「他人都合の目標」を達成できたとしても、それで自分の成長を止めていいわけではない。
さらなる成長を目指すためには、常に「自分都合の目標」を立て「快適ゾーン」におき、クリアし続けなければならない。

Posted by ip103