★IP個人心理学とは

2021年3月29日

※アルフレッド・アドラーは19世紀生まれのユダヤ系オーストリア人心理学者。「目的論」をもとに人を幸福に導く「自己啓発の父」として注目される、「個人心理学」の創始者

◆アドラーの言葉 「勇気の心理学」

人生とはいつでも選択可能なものであり、過去にどんなつらいことがあったとしても、これからどう生きるかには関係がない。
人は変われないのではなく、ただ「変わらない」という決心を下しているに過ぎない。
いま幸せを実感できない人に足りないのは、能力でもないし、お金でもないし、恵まれた環境でもない。
変わること(幸せになること)に必要な、自分自身の「勇気」が足りないのだ。

■アドラー「個人心理学」5つの基本理論

1.目的論=個人をそれ以上分割できない存在であると考え、全体としての個人が、心身を使って、目的に向かって、行動していると捉える。
個人の創造力、創造性を評価し、それが個人の変化、変容を可能にする根拠となっていると捉える。

2.個人の主体性=全体としての個人は、生物学的に「個体保存と種族保存」、社会学的に「所属」、心理学的に「その人らしい所属」、という目標のために行動する。

3.全体論=個人を、心と身体のような諸要素の集合としてではなく、それ以上分割できない個人としてとらえる。
したがって、心と身体、意識と無意識、感情と思考などの間に矛盾や葛藤、対立を認めない。
個人という全体が、心と身体、意識と無意識、感情と思考などを使って、目的に向かっている。

4.社会統合論=人間は社会的動物であることから、行動はすべて対人関係に影響を及ぼす。
人間の内部に矛盾や葛藤、対立を認めないことから、人間が抱える問題はすべて対人関係上の問題であると考える。
人間は社会的存在であるので、対人関係から葛藤や苦悩に立ち向かうことになるが、個人の中では分裂はしていなくて一体性のある人格として行動している。
すべての行動には対人関係上の目的が存在している。社会に統合するというよりも、最初から社会的存在。

5.仮想論=全体としての個人は、相対的マイナスからプラスに向かって行動すると考える。
人間は、自分があたかも相対的マイナスの状態にあるように感じているので、それを補償するために、あたかも相対的プラスの状態を目指しているかのように行動する。
これは哲学における認知論の問題。

アドラー心理学の理論的な枠組みは、この5つの基本理論を前提として受け入れることによって成立している。

■1.目的論=「人は一貫した目標に向かう統一された人格を持つ」

アドラー心理学は、「個人心理学(IndividualPsychology)」と呼ばれている。創始者であるアドラーは最初に、人がもつ「目標」に着目し、人は目標に向かって生きるという、シンプルな考えをベースに人間の行動や心理を理解しようとした。

人には一貫した目標に向かう統一された人格があり、それは分離不能で統一性を保つという考えで、これを「人格の統一性」と呼ぶ。
個人とは「分割されていない(undivided)」「分割できない(indivisible)」の意味をもつ。

個人心理学という科学は、生の神秘的な「創造力」を理解しようとする探求から発達。
「創造力」は、目標を追求し、それを達成しようとする欲求で、仮に一つの方法において失敗しても、別の方法で成功することを求め補おうとする欲求の現れ。
即ち、「創造力」は目標追求の努力として表現され、身体と精神のすべての活動が、この目標追求に向かって協調することになる。

「人は目標を追求する」=その人の目標を知らなければ、その人の行為や行動を理解することはできない。
人による「身体と精神のすべての活動」は、「目標追求の努力」となって表現され、その人の行為や行動を真に理解するには、背景にあるその人の目標を知らなければならない。

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Posted by ip103