CX (カスタマーエクスペリエンス)

2021年2月5日

顧客(カスタマー)として製品やサービスを認知するところから、購入の検討、購入、使用に至るまで、「企業と顧客のタッチポイント全般の一連の体験」を指す。
ユーザーとの接点全て」がUIであり、その「UIを通じて得られる体験」がUX、そしてCXは「企業と顧客のタッチポイント全般」のことをさす。

スマートフォンやタブレットの普及により、Webサービスやアプリを使った製品・サービスが広く一般化したことや、モノ消費からコト消費へのシフト、つまり製品・サービスの購入により得られる体験、経験価値を重視するようになったという価値観の変化に伴い、UX(ユーザーの製品・サービスの利用体験そのもの)が重視されるようになった。

一方で、技術の均質化に伴い、良いユーザビリティや機能は模倣されやすく、
製品・サービスの使い勝手や経験価値だけでは同質化しやすいという状況も起こった。

そこで、製品・サービスの利用フェーズだけでなく、その前後のタッチポイント全体にスコープを広げて顧客体験の価値を向上させていくことで、他社との差別化を図るCXの重要性が増してきたという背景がある。

CXデザインは、顧客が自社と関わるタッチポイント全てを総合的にデザインしていく必要があるため、プロダクト開発部門だけでなく、マーケティング部門やカスタマーサポート部門、製品・サービスによっては物流部門や営業/接客部門など、多岐にわたる部署間の連携が重要になってくる。

さらに、実際の利用者(ユーザー)以外の顧客(カスタマー)も想定したデザインが必要となるため、より複雑になってきくる。
CXを高めていくためには、プロダクトの開発部門だけでなく、マーケティング部門やカスタマーサポート部門など、顧客と関わる全ての部門と、部門を超えた協業が必要になる。

UI<UX<CXという関係性。