RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)

2021年2月5日

■RPAとは「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、パソコンの中にあるソフトウェア型のロボットが代行・自動化する概念。

業務を代行・自動化するソフトウェア型ロボット自体のことを、「デジタルレイバー・デジタルワーカー(仮想知的労働者)」などと擬人化して呼ぶこともあります。

RPAという概念を実現するツールのことを、RPAツールと呼びます。現在、RPAという言葉が様々な形で利用されていますが、広義のRPAとはRPAという変革全体を表し、狭義のRPAというとRPAツールを表すケースが多い。

狭義のRPA(RPAツール自体)はルールエンジンで動くも、つまりAI(人工知能)は内包していない。

■RPA(ソフトウェアのロボット)という概念自体

「あなたの作業に無駄があるのではないか、もっと効率化できるのではないか」と問われても、「自分は十分に効率化している、無駄なんてない」、と感じることでしょう。しかし、「ロボットに任せたい作業はあるか」と問われれば、「あれをロボットがやってくれるなら助かるな、あれをやらずに済むなら嬉しいな」と、改善点が浮かぶ。

■ノンプログラミングのRPAは、非IT部門でも使いこなせる

従来のIT技術は、IT部門専用でした。そのため、改善したければ改善をIT部門に要請するしかなく、IT部門の予算を超えるものや、IT部門にとって優先順位の低い課題は、IT技術の適用対象から漏れるため、現場でホワイトカラーが手作業するしかない。

しかし、RPAであれば、現場のホワイトカラーが自らITによる自動化を行うことができるため、IT部門が制約とはならなくなったのです。またIT部門にとっても、自動化のために現場から業務を巻き取る負荷が無くなるという点で、歓迎すべき技術となる。

■第四次産業革命の到来(AIによる業務の完全自動化)

現在は、AI(人工知能)や、IoT(モノのインターネット)、RPAなどの技術の発展・活用が進む第四次産業革命の真っ只中と言われる。第四次産業革命技術の中でも、RPAは、AIやIoTに比べて分かりやすくROIも評価し易いために急速に導入が進んでいるといえる。