1-2 過去の産業

2021年5月3日

過去の産業
産業革命の歴史。Society1.0、Society2.0、Society3.0、Society4.0、DX、Society5.0
目次

1 文明化社会

Society1.0(狩猟社会)BC3万年頃~ 
 (石器・土器/火)

  • 野生の動植物の狩猟や採集を生活の基盤とする社会。

Society2.0(農耕社会)BC3500年頃~ 
 単一機械発明(金属器/家畜)

  • 田畑に作物のもととなる種子・苗・球根などを植えて育て、継続的および循環的にその生産をあげていく社会。
     
  • 力を増幅させ向きを変更させる、最も基礎的な装置である、「ねじ・くさび・てこ・滑車・輪軸・車輪」が発明された。

2 工業化社会

Society3.0(工業社会)18世紀~ 
 第1次産業革命(機械化/動力)

  • 18世紀半ばから19世紀にかけて起こった一連の「技術革新」「資本蓄積」「都市労働力の増大」、それにともない社会構造の変革が起きる。
     
  • 産業革命において重要な変革は、綿織物の生産過程におけるさまざまな「技術革新」と製鉄技術の発展で、そしてなによりも蒸気機関の開発による「動力源」の刷新が起きる。
     
  • 「交通機関の発達」により市場は農村から都市へ拡大し、さらに貿易により海外にも及ぶ。

■Society3.5(工業社会)19世紀~ 
 第2次産業革命(効率化/電力)

  • 19世紀後半はイギリス以外にドイツ、フランス、アメリカ合衆国の工業力が増大し、イギリスとの相対的な位置付けからこれらの国の技術革新を意味する。
     
  • この時代には、化学、電気、石油、鉄鋼の分野で「技術革新」が進んだ。
     
  • 消費財の大量生産という仕組みの発展も加え、食料や飲料、衣類などの「製造の機械化」「輸送手段の革新」が進んだ。
     
  • さらに「電化」という点では映画、ラジオおよび蓄音機から始まり、テレビや洗濯機などの一般向け「家電」という新たなジャンルが開発され、自動車とともに大衆のニーズに多大な変化を起こした。

人類は、石と土から始めて木、金属、繊維、化成材などの幾多の「道具」を生み出してきました。
また、人力から始めて家畜、蒸気、電気、原子力といった「動力」を生み出してきました。
そして現代では、「電磁力」を応用したIT技術により情報化社会を高度化させています。
 

当サイトのテーマである、DX=デジタルトランスフォーメーションの必要性を理解するためには、人類の歴史の中にある「産業の進化」を俯瞰して観ることが大切です。
人類は革新的な道具や技術の進歩がなされるたびに、大きくその潮流を読み進化の方向を選択して来ました。
 
「100年に一度の産業革命」といわれる今、時代の変化に対応するために、産業の歴史上でのDXの位置づけを、俯瞰的に理解しておく必要があります。

1-3 現在の産業」へ続く。

Posted by exa103