4-6 DX体制 人材スキル

2020年12月19日

DX体制 人材スキル
DX開発に求められる人材には、かなりの複合的なスキル・経験が必要

DXはデータ、テクノロジー、マーケティング、新規事業といった様々な要素で構成されている。これらの要素を結びつけ、1つの形にするためには"人間力"が必要。

DX開発に欠かせない8つの分野で、求められる人材には、かなりの複合的なスキル・経験が求められる

経営・コーポレートスキル

DXを推進する人材には業務やシステムだけではなく、経営視点でモノゴトを考えて企画や施策を推進することが求められる。経営企画的なスキルはもちろん、組織横断的にプロジェクトが進むケースが多くなるため、組織そのものに対する理解も必要となる。

業務設計・構築スキル

デジタル化を進めるためには、業務でどの様にテクノロジーを活用するかにかかっている。
現在の業務を冷静に分析し、あるべき業務の姿を描き、その実現に向けて必要なプロセスやチームの構築をリードできる人材が確実に求められてくる。

事業開発スキル

DXのテーマとしてデジタルを前提としたビジネスを創造することが挙げられる。既存事業の延長ではない、全く新しい視点でデジタルビジネスを生み出すためには、デジタルの専門的な知識はもちろん、ユーザー視点やトレンド把握、それを実現する行動力など、事業開発的なスキルが求められる。

ビジネススキルスキル

DXでは難易度の高いテーマに取り組むことが多いため、一定以上のビジネススキルが必要になる。戦略的なアライアンスや合弁会社の設立など、組織外と協業して進めるケースも多いため、リーダーシップや交渉力は重要なスキルになる。

マーケティングスキル

DXの要素としてデジタルマーケティングは必ずと言っていいほど必要となる要素。従来オフラインで実施されていた営業活動や販売活動はデジタル化されていく世界において、マーケティング手法もデジタルシフトが急速に進んでいる。DX人材を目指すのであれば、デジタルマーケティングは必須の領域と言える。

IT知識スキル

デジタルはITの世界であるため、AI・IoT・ブロックチェーンなど新しい技術に対するキャッチアップはもちろん、システムとは何か、どうやって動いているのかと言った基礎的なITリテラシーは引き続き重要になってくる。

システム開発スキル

DXを実現するには、新規のシステム開発、既存システムのリプレースといった大規模な開発が発生することが予想される。デジタル世界のビジネスは流動性が高いことを念頭に置き、従来型のウォーターフォール開発ではなく、アジャイル的な開発手段やそれに耐えうるシステムアーキテクチャの設計などをリードできるスキル・経験が求められる。

データスキル

データはデジタルそのものであり、それを理解し、扱うことができなければDXを推進する人材になることは難しい。
高度なデータ分析スキルよりは、簡易的なデータの抽出・分析ができることが大切。実際の現場では後者の方が必要ケースが多い。

■どんなIT資格がDXの役に立つのか?

  • クラウド関連資格
  1. AWS(Amazon Web Services)認定
  2. マイクロソフト クラウド認定
  3. Google Cloud認定
  • アジャイル開発やAI(人工知能)関連資格
  1. Python 3 エンジニア認定
  2. Scrum認定スクラムマスター
  • 老舗ベンダーのIT資格
  1. マイクロソフト認定
  2. オラクル認定
  3. シスコシステムズ認定

■どの部門になんのスキルが必要か?

  • 管理職・非IT部門 担当
    システム・IT 理解
    OAツール 理解
    RPAツール 理解
     
  • 営業・業務部門 担当
    データサイエンス 理解
    プロトタイピング 理解
  • 企画・管理部門 担当
    データベース 理解
    参照系システム開発 理解
  • IT部門 担当
    参照系システム開発 理解
    更新系システム開発 理解

4-6 DX体制 人材育成」へ続く。

Posted by exa103