4-5 DX策定 QCD評価
![DX策定 QCD評価](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_900,h_900/https://exa2-60.sakura.ne.jp/afexa/wp-content/uploads/2020/12/qcd.jpg)
QCDは、Q(クオリティ品質)・C(コスト費用)・D(デリバリー納期)。
QCDの3要素は密接であり、品質を最優先すれば費用は増加し、費用を節約すれば品質が低下し、最短納期でモノを作れば品質が低下する。
■品質・価格・納期の関連を理解する
- QCDでいちばん大切なのは「品質」、品質軽視は納期の延期、コストの増大を招く。
- システム開発において「価格」が上昇する原因は「追加・修正依頼」。プロジェクト計画初期の段階で認識の共有を徹底し、要件定義を綿密にすることで、価格を抑える。
- システム開発ではスキルの劣る作業員のフォローをすることで、1人で作業すれば1日で終わる仕事が2人で作業することによって3日かかるといったケースが発生する。「増員しないほうが早く安くシステム開発できた」という事態になりかねない。「納期」を最優先すると品質・コストが悪い方に変化してしまう。
■QCDの派生語
- 「QCDSE」=QCDにSafety(安全)を加え、さらにEnvironment(環境)を追加して、安全確保や天候などの環境にも気をつけるという視点。
- 「QCDF」=QCDにFlexibility(柔軟性)を加え、状況に応じて柔軟に対応するという視点。
- 「QCDSM」=QCDにSafety(安全)を加え、さらにMoral(やる気)を付け加えた。
■QC活動を補完する、「PMBOK」
- PMBOKは「Project Management Of Knowledge」のこと。
品質を維持・向上するにはどうするべきかのについて、「10の知識エリア」「5つのプロセス」という構成になっている。
- ロジェクトの最終目的であるQ(品質管理)、C(原価管理)、D(スケジュール管理)に加えて、そこにいたるまでのプロセスとして「スコープ管理」、「要員管理」、「コミュニケーション管理」、「リスク管理」、「調達管理」、「ステークホルダー管理」という6項目を追加。
さらに全体をトータルに管理する「統合管理」を含めた10の知識エリアで構成。
- ロジェクトの最初から最後までの流れを「立ち上げ」、「計画」、「実行」、「監視・管理」、「終結」という5つのプロセスに分割。
知識エリアとのマトリクスにより、どのプロセスで何を作成・管理すべきかということが定義される。
「4-5 DX策定 投資予算」に続く。