4-5 DX策定 PoC
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PoC(Proof of Concept)「概念実証」。
新しいプロジェクトが本当に実現可能かどうか、効果や効用、技術的な観点から検証する行程を指す。
ビジネスの成長や売り上げに直接寄与する「ビジネスIT」=DXにおいては、前例のない施策や、評価が定まらない新技術を活用する試みが多く、結果的に不確実性が高くなる傾向にある。
多大な資金をつぎ込み、机上の検討だけでプロジェクトが始動した後で思うような結果が得られなければ損失も大きい。
そうした誤算を回避するために、投資判断の実証材料となる「PoC」が重要。
■PoCのプロセス3つのステップ
- 第1ステップは試作、実装
コンセプトを検証するための試作や実装。コンセプトを検証するための最小限の要素を持つものであり、短期間で作り上げることが重要になる。
- 第2ステップは検証
実際に見てもらう/使ってもらうことで、関係者や被験者からのフィードバックを収集。これにより、机上の検証ではわからなかった問題や、軌道修正のための新たな方向性などを、発見することが可能。
- 第3ステップは実現可否の判断
コンセプトを実現すべきか否かを判断する。投資に対して十分な効果が得られる場合には、実用化や本格導入へのゴーサインを出し、本格的なプロジェクトをスタートさせる。
そうでない場合には実現を断念し、PoCを終了する。 コンセプトを調整/修正することで実現可能性が高まると判断される場合には、コンセプトの企画段階に戻り、再びPoCを実施する。コンセプトの調整を行いながら何度もPoCが繰り返される。
■ITの重要性に伴いPoCを行うITプロジェクトが増大
- 「デジタルトランスフォーメーション」の目的で使われるITを「ビジネスIT」という。ビジネスITは前例のない取り組みになることが一般的で、数多くの不確定要素が存在する。
- 企画→【PoC】→要件定義→設計→実装→テスト→リリース
「4-5 DX策定 QCD評価」に続く。