4-4 DX分析 ビジネスモデル図
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ビジネスモデルを考えることで、どのように利益を生み出すかを正確に把握して成長戦略を立てられるようになる。
図解することで他のモデルと比較できるだけでなく、何か抜け漏れがないかをチームで確認できることもメリットとなる。
■ビジネスモデルに使える3つのフレームワーク
- 「ピクト図解」
ピクト図解はビジネスの仕組みを図で簡単に「見える化」するためのフレームワーク。
- 「9セルフレームワーク」
9セルフレームワークは、9個の質問に答えることでビジネスモデルを論理的に見える化・分解できるフレームワーク。
- 「ビジネスモデルキャンバス」
ビジネスモデルキャンバスは、ビジネスの仕組みを重要な9つの要素で視覚化し、その要素がどのように関わりあってビジネスとして成立するかを描くツール。
■1.ピクト図解
Pictograph(ピクトグラフ)の略、一般的には絵文字や絵単語を指し、ビジネスモデルを絵文字などのサインを用いて表現する。
ピクト図解ではビジネスモデルを「モノとカネの交換」ととらえて、「誰が」「誰に」「何を」「いくらで」渡すのかを図解する。
- 誰が(Who)
- 誰に(Whom)
- 何を(What)
- いくらで(How much)
4つの要素の関係をシンボル記号で示すため、難解そうなビジネスでもその構造をシンプルに理解することができるため、儲けの仕組みを直感的に理解しやすい。
- エレメント=ビジネスで欠かせない構成要素を指す記号。
・プレーヤー(人や企業の記号)
・モノ(プレーヤー間を往来する商品やサービス)
・カネ(プレーヤー間を往来する価格や売上)
- コネクタ=モノとカネの流れを示す矢印記号のことを指す。
・インカムライン(右矢印)
・アウトカムライン(左矢印)
- オプション=ピクト図を見やするための補助ツール。
・まとめ(中カッコ)
・タイムライン(縦矢印)
・補足(フキダシ)
ピクト図解のルールには3つ記号分野がある、誰でも書くことができるのが特徴だ。
■2.9セルフレームワーク
9個の質問は3×3のマスから構成されている。縦にはビジネスの構成要素、横にはビジネスのコンセプトがとられる。
横軸3要素
- 顧客価値
Who:課題やニーズを持っている人は誰か。誰の命題を解くのか。
What:解決方法として何を提供するか。
How:どのように実現するのか。
- 利益
Who:誰から利益を得るのか。
Who:何で利益を得るのか。
How:どうやって利益を得るのか。
- プロセス
Who:誰と組むのか。
What:役割分担は何か。強みは何か。
How:どの様な流れや手順で展開するのか。
縦軸3要素
- who(誰に)
- what(何を)
- how(どのように)
■ビジネスモデルキャンバス
ビジネスの仕組みが簡潔かつ視覚化されるので、複雑そうに見えるビジネスでも容易に全体像を捉えることが可能だ。
1.顧客
生み出した価値を届ける対象。(個人、企業、ニッチ市場、マス市場など)
2.価値提案
顧客の問題を解決するもの。(利便性、価格、デザイン、ステータス、リスク低減など)
3.チャネル
顧客が要求する価値を届けるルート。(対面、訪問、店頭、テレビ、WEB、卸売、配送など)
4.顧客との関係
顧客との関係を構築・維持・発展するための取り組み。(個別対応、セルフサービスなど)
5.収入
顧客に価値を提供した際に受け取れるお金。(販売価格、広告収入、売り切り、レンタル、リース、仲介手数料など)
6.キーリソース
上記の要素を提供するために欠かせないリソース。(人、モノ、知的財産、資金など)
7.主要活動
提供する価値を創出する主な活動。(生産、販売、管理、サポートなど)
8.キーパートナー
自社だけで補えないリソースを提供してくれる協力者。(仕入先、ジョイントベンチャー、外注先など)
9.コスト
ビジネスモデルを運営していくためのコスト(リソースの調達や主要活動等にかかるコスト)(原価、固定費、変動費など)
「4-4 DX分析 ヒアリングアンケート」に続く。