3-1 DX原理 ニューノーマル

2020年12月18日

DX原理 ニューノーマル
ニューノーマル、大きなことが社会に変化を起こし新しい常識や常態が生まれる。

「ニューノーマル」とは、社会的に大きな影響を与えるできごとが社会に変化をおこし、新しい常識や常態が生まれることを指す。

■3度のニューノーマル

  • 第1波 インターネットの本格的な普及(2000年代 IT革新)
  • 第2波 CSRやSDGsなどの企業責任追及(2009年以降 リーマンショック後)
  • 第3波 DXやテレワークなどへの対応(2020年以降 コロナショック後)

■第3のニューノーマル(DXとコロナの影響)

  • 社内でのコミュニケーション
    恒常的なテレワークの活用による、働き方改革の推進
    成果による労働管理が加速する可能性も。評価制度の見直しが必要
     
  • 取引先との関係
    企業間取引にもITが積極的に活用される。
      
  • 消費者との関係
    事業活動でも接触機会を削減する取り組みが基本。
    顧客第一主義を転換し、サービスレベルの見直しが進む。
      
  • 衛生管理の再認識
    オフィスの見直しが進み、従業員の居住地も変化する。

■ニューノーマルの具体的取組

  • プル型ビジネスモデルへの転換
    カスタマーの需要を認知して、小売り情報を拾い無駄のない生産モデルを実現する。そのためにはサプライチェーンの情報共有が必要。
      
  • マスカスタマイゼーション(一品大量生産)
    製造業におけるマスプロダクション(大量生産)とカスタマイゼーション(個別設計・生産)を組み合わせた考え方。低コストかつ短納期を特徴とする大量生産と、個々の顧客ニーズを的確に満たす個別設計・生産の両方の性質をあわせ持つ。在庫削減かつ個別の需要に対応する取り組みができる。
      
  • 産業構造の変革
    ビジネスとプレーヤーの変化。モノ売りからコト売りビジネスへ製造業から提供価値サービス業への転換、サービスデザイン思想の必要。
  • BCP(事業継続計画)の充実
    今後もBCPが必要になる災害などは確実にくるので、ライバル企業に差をつける機会にする。
      
  • 業務の生産性が向上
    デジタルレイバー(仮想労働者)と呼ばれるRPAなどからイメージしやすいように、DXを導入すると業務の生産性が向上する。また、ビジネスの利益率の向上にも期待できる。
      
  • データ開示=協業
    実現する土壌として企業の在り方自体を見直す、非競合領域の開放志向が増す。
      
  • 投資判断
    まずはしてみるという、自律分散型の経営構造へのビジネスモデルへの転換が必要、失敗を許容できるほどの投資覚悟が必要。

■アフターデジタル

  • モバイル、IoTセンシングなどにより、オフラインだったすべての行動が、次々にオンラインと融合し、デジタル浸透社会になってきた。
    融合が進み切ると、すべてのリアルはデジタルに包含される。
    顧客との接点、接しかたは、「つねに、デジタルでお客様と接するのが当たり前。たまに、お客様はリアルで会いに来てくれる」という状況になる。
      
  • 行動データを使えば、最適なタイミングに最適なコンテンツを提供できる。行動データの時代では、価値提供の方法が、従来よりも細かくなる。
    提供の最適なタイミングがわかると、その人のモーメント、状況にあわせた価値提供が可能。このアプローチが“できる”と“できない”とでは、大きな差になる。
     
  • ニューノーマル第3波となる、DXやテレワークなどへの対応の後に「アフターデジタル」の状況がくる。

3-2 DX技術 コネクテッド」へ続く。

Posted by exa103