3-1 DX原理 デジタルシフト
【デジタルシフト思考】
経営やマーケティング、生産活動など「あらゆる」企業活動においてデジタル化を進めることを指す。
①デジタルテクノロジーの進展により、劇的に変化する産業構造と新しい競争原理を予測する。
- デジタル技術をうまく活用できるよう、業務や各種マネジメント手法・制度などを含めて会社全体を変革していくことが必須だが、そこまでたどり着いている企業はほとんど無い。
- デジタル化は自分たちには関係ない、もしくはIT部門やデジタル部門の仕事であると考える経営者が多い。
- これからはデジタル技術を活用して新しい事業を生み出すことが、経営課題の中心となる。デジタル化をアウトソーシングに頼り切りでは、通用しない時代がやって来る。
②社会・経営・市場・顧客の在り方そのものを見直す。
- OMO「Online Mergeswith Offline」
顧客体験の最大化を目指しオンラインとオフラインの垣根を超えて購買意欲を創り出そうとするマーケティング。
サイバー空間ありきのビジネス経営への切り替えが必要。
➂業務そのものを見直し、生産性の向上・コスト削減・時間短縮など、働き方に変革をもたらす。
- 権限移譲型の直轄組織の配置
- 将来の労働力の変化を見据えて、全体的な組織能力を向上させる
- 新しい働き方を導入し、従業員の生産性を向上させる
- 日々デジタルツールを導入し、社内をアップグレードし続ける
- 新しいデジタルシステムをむやみに導入せず、旧システムも見直しながら、徐々に新体制へと移行させる
④業務プロセスを再構築し、既存ビジネスに新たな価値をもたらす。
- SaaS(Software as a Service)
必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェアもしくはその提供形態。
インターネット経由で必要な機能を利用する仕組みで、シングルシステム方式とマルチテナント方式になっている。
⑤従来なかった製品・サービス、ビジネスモデルを生み出す。
- サブスクリプション
商品ごとに購入金額を支払うのではなく、一定期間の利用権として料金を支払うビジネスモデル。
契約期間中は定められた商品を自由に利用できるが、期間がすぎれば利用できなくなるのが一般的。
- フリーミアム
基本的なサービスや製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能についてはオプション料金を課金する仕組みのビジネスモデル。
「3-1 DX原理 ニューノーマル」に続く。