3-1 DX原理 プラットフォーム
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プラットフォームはその時代のIT技術を支える、テクノロジーの基盤。
■第1世代プラットフォーム(メインフレーム)
メインフレームとは主に大企業を支える基幹業務に使用される大型コンピュータであり、汎用コンピュータやホストコンピュータのこと。
IBMのSystem/360が登場したことにより、メインフレームの概念が確立され、それまでの計算機中心の運営から、コンピュータを用いたスピーディーで効率的な運営へと変化した。
■第2世代プラットフォーム(クライアント/サーバ)
クライアントサーバシステムとは、2000年頃からコンピュータをサーバとクライアントの2つに役割分担させて運用する仕組みが始まる。
サーバに「データを送って欲しい」という要求をクライアントが送信し、サーバがそれに応答する形で処理が行われる。
■3世代プラットフォーム(クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャル)
2015年頃から始まり、「クラウド」「ビッグデータ」「モバイル」「ソーシャル」の4つの要素で構成されている。新たなメリットはネットワークがあればどこでも利用できる点、利用したいときに利用したい分だけ使うことができる点、そして場所を問わずさまざまなデバイスからアクセスできる点などがある。
- クラウド
SaaS(Software as a Service)
インターネット経由でソフトウェアを利用できるようにしたサービスの総称。ウエブ共有することで、さまざまなユーザーがコンピュータとネット回線さえあれば利用できる。有名なところでは「Google Apps」や「Dropbox」などがある。
PaaS(Platform as a Service)
プラットフォームはソフトウェアを動作させるための土台として機能する部分を指し、ユーザーはプラットフォームそのものをサービスとして提供してもらい、比較的低コストで自社サービスの開発を行うことができます。
IaaS(Infrastructure as a Service)
コンピュータシステムとそれらをつなぐネットワークの稼動に必要な(仮想)サーバなどのインフラをサービスとして提供する形態。
「ホスティングサービス」と変わりないが、利用するサーバのスペックやOSをサービスとして選択できる点が違う。「Google Compute Engine」や「Amazon Elastic Compute Cloud」などが有名。
- ビッグデータ
文字どおり膨大な量のデータのことで、統計分析を行う際に用いられる。文書ファイルのテキストデータや画像データ、音声・動画データ、GPS情報データなど、あらゆるものがビッグデータ。
BI(ビジネスインテリジェンス)やMA(マーケティングオートメーション)はビッグデータを活用したシステムの一部
- モバイル
持ち歩ける小型のコンピューター(デバイス)を指す。生活になじみのあるスマートフォンやタブレット端末、ノートパソコンなどもモバイル機器に含まれる。
- ソーシャル
SNSに代表されるような、ユーザー同士をインターネットでつなげるサービスを指す。FacebookやTwitter、Instagramなどが有名。最近ではチャットツールなどもコミュニケーション機能が充実しており、ソーシャルサービス的側面をもつようになっている。
「3-1 DX原理 デジタルシフト」 に続く。