3DXの戦術

2020年12月18日

DXの戦術
・サイバーフィジカルシステム・デジタルツイン・モノのインターネット

サイバーフィジカルシステム(CPS)・デジタルツイン(DT)・モノのインターネット(IoT)が実現する社会。

CPSとDT、IoT三位一体で構築されるコンピューティングパワーシステム。
現実の世界をデータに置き換えるセンシング技術、これらのデータを集めるネットワーク技術と収集先となるクラウドコンピューティング技術、集めたデータから予測や知見を導き出すAI(人工知能)を含む分析技術、そしてこれらを現実世界に反映する制御技術やロボティクス技術。

モノのインターネット(IoT)Internet of Things

モノ、機械、人間の行動や自然現象は膨大な情報を生成している。これらの情報を収集して可視化することができれば様々な問題が解決できる。見ることや聞くこと触ることができる情報はもちろん、それらができない情報もセンサーにより数値化され収集可能になる。

■デジタルツイン(DT) Digital twin

デジタルツイン(DT)はサイバーフィジカルシステム(CPS)とほぼ同義だが、サイバーフィジカルシステムが個別の指標におけるデータ活用のサイクルを示しているのに対し、デジタルツインはそのデータの集合体をサイバー空間に再現した物理モデルのことを意味している。

サイバーフィジカルシステム(CPS) Cyber-Physical System

実世界にある多種多様なデータをセンサーなどで収集し、サイバー空間で大規模データ処理をして分析することで、産業の活性化や社会問題の解決ができるような新たな価値や情報を創出することができる。

■三位一体のコンピューティングパワーシステム

IoTはあらゆるモノがインターネット接続できるようになることに焦点が当てられる。モノがネットワーク化されることでフィジカル世界におけるデータの「活用」と「収集」を行い、デジタルツインにデータを送ることで機能を果たすことが可能になる。

 デジタルツインは、現実世界の情報を詳細に取得できるようになることでデジタル世界にフィジカル空間の情報(IoT)を完全に再現する“双子”を作ることができる。そのためサイバー空間の中で再現された現実空間データの「蓄積」と「分析」を行う。

サイバーフィジカルシステム(CPS)は、IoTによりフィジカルデータを収集し、サイバー空間のデジタルツインにより得られた知見を、フィジカル空間でフィードバックするような一連のサイクルをさす。IoTやデジタルツインを活用して、現実世界に効果をもたらし、そのシステムはサイバーフィジカルシステムになる。

3-1 DX原理 プラットフォーム」 に続く。

Posted by exa103