2-7 経営システム 資金調達

2020年12月18日

経営システム資金調達
資金調達は「負債を増やす」「資本を増やす」「資産を現金化する」「クラウドファンディング」「補助金の活用」

資金調達の基本は、「負債を増やす」「資本を増やす」「資産を現金化する」という3つの方法がある。
それ以外に、「クラウドファンディング」「補助金の活用」という手段もある。

■「負債を増やす」

負債を増やす方法は、公的融資・銀行融資・ビジネスローン・普通社債・新株予約権付社債など。

しかし、スタートアップ企業の場合は、融資が受けにくい。融資を受ける際に審査が必要。審査ではこれまでの借り入れ実績や、営業利益などをチェックするので、業績の信頼度によって借入額が少なくなる可能性もある。

■「資本を増やす」

資本を増やす方法は、株式を発行することで集まった資金を自由に運用可能。融資の際に必要となる保証人や担保も必要ない。

しかし、企業の合併や買収が起きた際にはリスクになる可能性もある。発行している株の所有率に応じ、経営権が発生。投資家の意向により経営者の経営権を少なくしたり、席を外される可能性もある。

■「資産を現金化する」

所有している資産を売却することで、現金化する方法も資金調達の方法。

売掛債権の売却。住宅を売却して資金調達しつつ、その住宅に賃貸で住む。購入した機材や車などの資産を売却し、リースで契約する。

■「クラウドファンディングを利用する」

クラウドファンディングとは、製品のプロジェクトを公開し、第三者から資金を集める方法。製品のテスト販売や、製品PRとしても活用できることから、個人事業主や学生でも利用することが可能。

従来の資金調達と比較し、気軽に準備が行えまする。その分利用者が多く、製品の差別化がしにくい。通常クラウドファンディングの場合、出資額に応じたリターンを事前用意するのが一般的。消費者から見れば、製品の事前予約という感覚で資金提供するので、出資額に見合ったリターンを用意できなければ、消費者は出資を行なはない。

■「補助金・助成金を利用する」

補助金は、申請後審査に通った企業のみが受け取れる仕組み。
助成金は条件を満たしていれば、誰でも受け取れる仕組み
補助金や助成金は、後払いが原則。審査を受けた事業計画書通りの運営を行なった後に、振り込まれる。

申請までの書類準備には手間がかかる。公募期間が短いことから事前準備が重要。しかし書類の複雑さから、素人が一から作成するのは困難。また、審査が通っても資金が振り込まれるまでにタイムラグがある。資金繰りには注意が必要。

2-8 経営システム 財務経理」 に続く。

Posted by exa103