★-2 ダボス会議

2021年3月31日

、2016年ダボス会は「第四次産業革命」について論じられ、EQはとても重要なテーマとして議論された。

■第四次産業革命」を乗り越えるために必要な「4つの知性」を支えるEQ

ダボス会議とは約2500名の国際的リーダーが一堂に会し、世界が直面する重大な問題を議論してその成果を発表するもの。
議論するテーマは毎年決められ、2016年は「第四次産業革命」について論じられ、EQはとても重要なテーマとして議論された。

※第四次産業革命はデジタル革命を大前提としており、技術が社会内や人体内部にすら埋め込まれるようになる新たな道を表している。

「第四次産業革命」その混乱を乗り越えるために必要な「4つの知性」予測
1 状況把握知性 (精神)=「ネットワーク・人脈・パートナーシップ・チーム」
2 感情的知性 (心) ★EQ=「自己認識・自己統制・モチベーション・共感・ソーシャルスキル」
3 啓示的知性 (魂)=「共通の運命感・集団的意識・信頼・エンゲージメント・チームワーク・協調的イノベーション」
4 物理的知性 (肉体)=「個人の健康や幸福の維持・追求に関する知性・健康な体・プレッシャーに動じない心」

この4つの知性は独立した知性として取り扱かわれているが、いずれの知性も相互の関係なしでは成立しない。
組織の階層をフラットにしたり、多くの新アイデア創出を促す環境を構築したりするなど、デジタル的思考は、感情的知性EQに深く依存している。
つまり、1状況把握の知性、3啓示的知性、4物理的知性のいずれにも、2の感情的知性=EQが関わっている。

「大事なのは、あなた自身をどう変えていくか」

2018年のダボス会議で、阿里巴巴集団(アリババ)会長だったジャック・マー(馬雲)氏がEQに言及したスピーチを行っている。

「人工知能(AI)、ロボット、コンピュータ、データ、プライバシーやセキュリティで人々は不安になります。みんな不安になり始めるのです。しかし、どんなに不安でいても、革命は起きます。不安でいなくても、起きるのです。そこで大事なのは、あなた自身をどう変えていくかなのです」。

“そこで大事なのは、あなた自身をどう変えていくか"という一節にEQが深く関係している。
あなた自身がこの時代をどう感じ、どう考えるか?その結果からあなた自身がどう生きていくかを考えなさい。時代と共に変えることもあれば、変えないこともあなた自身が決めることができるという解釈ができる。

今すぐそこにある革命は、これまでの常識や価値観、行動様式が通用しない劇的な変化をもたらし、大きな混乱を引き起こすことだろう。
しかし、混乱はチャンスでもある。これからたくさんのチャレンジや変化が待っていて、そこで大活躍するのがEQとなる。EQは変化適応力ともいわれ、変化に適応し、新しい自分と出会う力になる。

変化を待ち伏せて、変化に適応する

変化はいつの時代にも起き、社会は進歩してきた。
マー氏の言うように、これから起こる変化の速度は加速し、その規模は大きくなる。
1990年代後半のインターネット革命という変化があったから、Google、Amazon、Facebook、Appleは巨大な多国籍1T企業になることができた。
これから起きる変化によって成功する若者は多いだろう。

「変化は起こる」を前提にして働くことは大切なことであり、変化を「待ち伏せ」し、その変化に適応する準備はするべきだ。
生物は環境の変化に適応して進化してきた。「適応」とは自らが変わること、変化することだ。
地球や社会の環境が変化したとき、適応して進化しなければ生き延びられない。
人類もその変化に適応し、進化することが求められる。変えることが容易なのは性格ではなく感情=EQである。

Posted by eq103